国内と海外でのゆりについて
ユリは日本でも自生する球根植物でして、秋に植え初夏にかけて花を咲かせます。
また、私たちが花屋で見かけるユリの多くは品種改良された物が多いです。
欧米では百合は格別に好まれようです。
シーボルトが気に入って母国に持ち帰った際、復活祭に使用されるイースターリリーとして大流行すると、かなりの高値で取引されたと言われています。
日本ではヤマユリ、オニユリなどゆりの根の部分を食用として栽培されています。
事前に軽く湯がいて、金団や雑煮、がんもどきや味噌汁などに用いられます。
中国ではハカタユリ、イトハユリ、オニユリの鱗片を乾燥させたものを百合干といい、水で戻して炒め物にしたり、摩り下ろしてスープにとろみをつけたりします。
オニユリやハカタユリなどの球根は滋養強壮や利尿、鎮咳などの効果がある生薬です。
キリスト教では、白いゆりはマドンナリリーと呼ばれ純潔の象徴とされています。
百合全般の花言葉は純潔、無垢で、白い百合の花言葉は純潔、威厳、無垢、甘美、無邪気です。
ピンク色の百合の花言葉は思わせぶり、虚栄心で、黄色い百合の花の花言葉は陽気、飾らぬ美です。
橙色の百合の花の花言葉は華麗、愉快、軽率です。
なぜ、ゆりと呼ばれるようになったかというと、細い茎に大きな花がつくので風に揺れることから、「揺る」これが変化して「ゆり」になったそうです。
漢字の百合は漢名からで、葉や鱗茎が多数重なり合うことから、そう書かれるようになったようです。