その花の名はローズマリー
ローズマリーは、地中海沿岸に分布しており年間を通して常に緑色の葉をつけている低い木です。
強い香りがありハーブとして使われています。
名前の意味は、聖母マリアの薔薇とは無関係です。
古代ラテン語の「ロス(露)」と「マリヌス(海の)」からロスマリヌス(海の露)からきて海岸の崖の下などに野生の品種が群生していました。
ローズマリーは低い場所に茂り境界垣や花壇の縁に用いられ上に伸びていく「立性」と、横に広がって茂る「這性」があります。
また、葉は3センチ程の短い棒状の深緑色で表面は光沢があります。
人間の暮らしに関わりのある植物で伝説や料理、薬用、お肉料理の香辛料(スパイス)などに用いられています。
14世紀、ハンガリー王妃エリザベートは70才をすぎ、容姿は衰弱し持病の痛風に悩まされていました。
ある日、王妃は若いポーランド国王に恋をしました。
永遠の美しさを願う王妃は、イタリアの修道院から若返りの秘薬のレシピを入手しました。
その秘薬こそ、今の化粧水のルーツになる“ハンガリアンウォーター”と名付けられたハーブから作られたものでした。
ローズマリーとラベンダーから有効成分を抽出したものだと伝えられています。
この秘薬を日々パックし、入浴時にはバスタブに入れることで持病の改善につながりました。
その後、みずみずしい肌と活力を取り戻し憧れのポーランド国王からプロポーズされて幸せな人生も手に入れました。
この“ハンガリアンウォーター”は“ハンガリー王妃の若返りの水”とも呼ばれています。
レシピは多少変わっていますが今でも、そのレシピは使われています。